この方のお墨付きをもらえば保証されたのも同然。
底抜けに明るいがそれでいて図々しくない。境遇に恵まれていることがすぐにわかるが、それでいて全く鼻にかけていない。恐らく生まれ育った海辺の町がそうしたのだと思う。牛窓と同じ瀬戸内観沿岸の小さな漁師町だ。
前回漢方薬を取りに来た時に、パン屋さんについて「おいしくない店を探す方が難しい」とけだし名言を残したから、その日娘たちが作ったクレープの評価を聞いてみた。僕がかしこまっていないせいもあって、お互い言いたい放題に近いから嘘を言うはずもないし、遠慮もしないと思うから、客観的な評価を聞いてみたかったのだ。超高級車でやって来るから、おいしいところは総なめくらいしていそうだから、評価されればうれしいし、改善点を指摘されればそれ又嬉しい。
まず、あいさつ代わりの「美味しかった」で始まったが、その後はよく見ているなと思うことばかりだった。
食べ終わった後、添加物の臭いが残らなかった。
持ち帰りなのに、丁寧に包装されていた。
作っている姿で大切に、大切に作っていることが伝わって来る
店舗がとても整頓されている
牛窓の放し飼いの鶏から取れた卵 牛窓で採れたイチゴ 牛窓の無農薬野菜 よい子のあんこ 高千穂のバター 種子島のサトウキビで出来た粗製糖など使いながら「あの値段でやって行けるの？」
あと、改善点も教えてくれた。
ＢＧＭを流して、音を立てることに抵抗がないようにしてほしい・・・実はその日に限って音楽を流していなかったらしい。
せっかく広いドッグランだから、地域の人に憩ってもらえるように、ショップの外にテーブルなどをもう少し用意したほうがいい。
毎日営業してほしい（せめて私が漢方薬を取りに来るときは）
何ら手伝えもしない親が言うと気を悪くして聞く耳を持たないだろうが、大切な漢方薬の飲み手だから、いやその前にとても善人から発する言葉だから娘も楽しそうに嬉しそうに聞いていた。
僕の当初の願いは、旨く生きてこれなかった人の雇用を一人でも作る。近隣の人達が勝手に憩う・・・だから、まだ１ｍｍくらいしか進んでいないが、少なくともクレープの味は保証された。あとは着実に努力することだけだと思えた。
良い耳を、良い耳を・・・・・・・・・・・・
