基準

 お孫さんの漢方薬を取りに来られた時の雑談で、ある男性が言われたことに納得した。
 その方曰く「日本の基準はアメリカに比べて厳しいですね」この基準は建築基準ではない。血液検査などの基準を指している。自身は血糖値が高めなのだろうか、アメリカの医師と日本の医師の基準が違い、日本に帰って診てもらったところ、高血糖を指摘されたようだ。向こうで同じ値でも問題はなかったのに。むしろアメリカの医師は低血圧や低血糖を心配していたと教えてくれた。
 年齢を重ねると、脳の働きは衰える。脳細胞の数が減るのか、栄養が足りなくなるのか分からないが、この糖こそ脳の唯一の栄養だ。これを自ら栓をひねって脳を枯れさせる手はないだろう。美味しいものを楽しみながら脳に栄養が届けば一挙両得ではないか。
 また心臓が衰えると、ポンプ機能が落ちて、血液を身体の末端まで運ぶことはできない。そうすると足りない組織は備えられた機能を発揮できなくなる。燃料が届いてこその機械だ。気力で補うことなどできない。
 このように現代医学とは趣を異にする考え方を僕はしているが、現代医学の先端を行くアメリカで同じような趣旨のことを言われたというのは少しばかり勇気をもらった。僕は、漢方薬でお世話をする機会が多いが、生粋の自然派ではなく、現代医学的なアプローチを大切にしているが、ある論理で誰かが大儲けをするといううさん臭さをかぎ分ける鼻は持っている。漢方を馬鹿にせず、現代医学を敵視せず、中庸を目指すと言えば格好いいが、要は「ええとこどり」じゃ。古人の知恵でも、現代医学の粋でも、利用しない手はない。

 

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