長所

 すこし仕事の延長みたいな話になるが、漢方薬の長所みたいなことを今日報告されたから披露する。現代医学では絶対あり得ないことだ。
 そもそも元気な人は、血圧が高く、コレステロールも基準以上で、血糖値も尿酸値も高い。それはそうだろう、このタイプの人は常に満タンでぶっ飛ばしている車のようなものだから。逆に、血圧が低く、コレステロール中性脂肪も血糖値も低ければ、ちょっと動いただけでも息が切れる。前者は昨日まで元気に働いていたのにと驚かれるタイプで、後者はまだ生きているのと驚かれるタイプだ。
 今日興味深い報告をしてくれたのは前者のタイプの男性の母親。本人はその気は全くないのに、母親の心配する姿にいやいや煎じ薬を飲み始めた。仕事好きで超偏食。何年も一日もラーメンを欠かさない。そのラーメンを止めないと言う約束で煎じ薬を飲み始めた。余程ラーメンが好きなのだろう、交換条件の煎じ薬を結構まじめに飲んでくれている。
 煎じ薬は血液の中の有り余る栄養素を廃棄できる処方だ。僕は「捨てる処方」と皆さんには説明している。ただし漢方薬の素晴らしいところは、血中の過剰な栄養分を捨てるとともに、心の中のマイナスの想いを捨てる処方でもあるのだ。それは冗談程度に説明しておいた。
 ところが今日漢方薬を取りに来た時に、お母さんが最近の様子を教えてくれたのだが、なんでもよく食べるようになり、疲れ切ってむすっとして帰っていたのが「「帰りました!」と挨拶をするようになり、食事中もよく喋るようになったそうだ。そして何より笑顔が出てきたことを喜んでいた。家で笑顔など見たことがなかったそうだ。まじめで働き者だが、寡黙で働き者では家族も息苦しい。出る言葉が「疲れた」だけでは家族の意味はない。息子さんがこんなに明るくなるのは恐らく期待していなかったと思うが、僕はその優しい母親に素敵なプレゼントが出来たことがうれしかった。
 現代薬でそんなことは出来ないが、昔の人はそんな摩訶不思議な処方を残していてくれた。何と言う知恵だと思う。自然の力は素晴らしい。

 

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