問診

 いったい、どのような問診をすればそのような病態を結論付け、そのような薬を出すことができるのだろう。
 お医者さんもびっくりするほどのヘモグロビンA1cの値が悪かった方のお世話を最近始めた。今まで無意識のうちに傷めているだろう血管をきれいにしながら、血糖値やA1cの値が改善されればいいと思っている。
 その方が今日、煎じ薬を取りに来た時に、漢方薬局で糖尿の薬と肝臓の薬をもらって飲んでいるのだけれど、僕の煎じ薬と病院の薬を飲んでいいか質問をされた。遠慮していたからだと思うが、2週間前初めて来たときにはその話はなかった。
 
そこでどんな漢方薬を飲んでいるのか尋ねてみたら、名前も聞いたことがないようなハーブが糖尿病の漢方薬。ビタミン剤とアミノ酸の錠剤が肝臓の薬だと教えてくれた。
 頂いていた血液検査の票を見ると、肝臓の数値はすこぶる良い。そこで「どうして肝臓の薬を飲んでいるの?」と尋ねると、肋骨の下の肝臓あたりを指で刺し、「ここが痛いんです」と言った。沈黙の臓器と言われる肝臓が痛い?そこで何となく違和感を感じた。痛いところをもう少し詳しく、そして1日のうちの何時ごろ痛むのか尋ねてみた。
するとわき腹の肉をつまんで引っ張り上げ、肉をつぶすような動作をした。「こうしたら痛いんです」と教えてくれたが、内臓のトラブルではないことはそれで明白だ。肝臓の線はこれで完全に消えた。
 いつ頃からそうした痛みが始まったのと尋ねると、腕を上げながら「腕を真上にあげれなくなってからです」と答えた。「五十肩ではないけれど、七十肩です」と言った。そうまさに肩の不自由がわき腹の筋肉を緊張させているのだ。それが証拠に、腕を上げる度にわき腹が痛むらしい。
 これはファシマの不全の問題だから、肝臓と言う単語を頭から消すように助言した。すると、とても安らかな顔になったから、よほど心配していたのだと思う。薬を作っている間に、付き添いの方にしきりに肝臓病ではなく単なる筋肉痛だということを教えていた。
 きぐすり加盟店の薬局薬店の方にはこうしたことは起こらないから安心してもらえればいいが、僕も若い時にはこうした罪づくりなことをしていたのかもしれない。若い時には経験不足、老いてはボケで迷惑をかける。なんだか政治屋と同じだ。

 

岸田内閣よ!真の中間層拡大の方法はこれだ!日本にいる外国人より安く使われる日本人の現実。澤田晃宏さん。一月万冊清水有高 - YouTube