着信拒否

 煎じ薬の処方箋を持って来た高齢女性が、涙ぐみながら「息子さんに良くしていただいたんですよ」と言うから何を息子がしたんだと思ったら、診察中にスマフォを操作して、着信拒否の設定をしてもらったそうだ。
 その女性は膝痛の煎じ薬を飲んでいるが、処方箋を持ってくる度に憂欝そうな顔をしている。膝がよほど痛くて、日常が辛いのだろうと思っていたが、憂鬱の原因は、嫌な人?所?から電話ばかりかかってくることだった。具体的にどんな相手かは聞かなかったが、確かに出たくない電話が頻繁にかかってきたら気を病むだろう。
 それが分かった息子がどうやら診察中に設定したみたいだ。そんな機能があることを知らなかったみたいで、女性はとても喜んでいた。僕にお礼を言ってくれる筋合いはないが、何度もお礼を言って嬉しそうに帰って行った。
 もっと漢方薬を処方したらと勧めても、いつも「時間がない」で済ましてしまう。一人10分以内が譲れない線みたいだが、裏ではこんなこともしているんだ。もっとも、薬で治す必要がない、薬では治らない人もいるから、当然と言えば当然だが。
 田舎で、多くの方のお世話になり成長した日々を忘れずに恩返しをしてほしい。親にはどうせしないのだから、せめてよそ様に。

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