人心

 僕が見るニュースが偶然とらえていなかっただけかもしれないが、能登地震で活躍している自衛隊員の姿が少ないように感じる。
 嘗ての報道では、災害時には中心になって活躍している。それが定番だ。ただ今回のは滅多に映り込まない。
 彼らの物量と肉体的な剛健さと経験がなければ手に負えない災害だと思うが、場所によっては現場にまだ入れずに待機しているだけなのだろうか。重機が大きすぎて、壊れた道路では運べないのか。
 投入した自衛隊員はいったいどこにいるのだろう。
 これっきしだは、予備費から50億円近くを能登のために投入すると言っていたが、どこかのピッチャーの契約金の1割くらいを、いったい何万人の頭数で割ろうとしているのか。いったい何千軒の壊れた家を調査解体するつもりなのだろう。たかが野球好きの人間の契約金の1割しか痔見ん党と言う所は出さないのか。
 空をヘリコブターがぶんぶんと飛び、必要なものを空から落とす。そんなことすらひょっとしたら出来ていないのか。孤立した人たちが食べ物も尽きると訴えているのに。この国では災害に殺され国に殺されるのか。
 下級国民が困難な中で必死で守っている秩序を、上級国民は日常的に乱している。国によっては民衆によって即打ち首獄門にされるだろう。やりたい放題にはやりたい放題で。
 人心が永久に変わらないとは言えない。

激動の2024年。庶民は貧困。権力者達は裏金でウハウハ。政治家達は利権で満足するが能登半島大地震の被災地は30年前から進化せず・・・安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube