老化

 週刊誌の見出しではないが、正に衝撃の事実。ただ、何だそんなものかと妙な安堵感に襲われた。
 高松を往復するフェリーの乗船時間は140分だから、僕は普段読む気がしない難しい情報誌を携えることが多い。景色と本に交互に視線を落とし、実益を兼ねた気分転換を図る。どこまで行っても昭和から抜け出せない。
 読んだのは「老化治療の可能性 生物学的老化」と言うタイトルなのだが、結論から言って、いくら疾病を治療しても、老化そのものを追求したほうが得るものが大きいと言うものだ。
 その理由を具体的にあげられていて「65歳の女性を例にとると、もし癌を全員治したら平均寿命は1.97歳延び、心筋梗塞などの心疾患を全員治したら1.16歳、脳梗塞などの頭の病気を治したら0.54歳延びるそうだ。そしてその結果、この3大疾患を全員完治させたら4.24歳寿命を延ばすことが出来るのだそうだ。
 この数字を見て、どうでもいい数字に驚く。検診とか薬の開発とか、診断法とか、健康情報が目に入らない日はない。そのくらい早期発見早期治療などを推奨されているのに、日本人と言う集団で考えてみれば、高々1.16であり、1.97であり、0,54であり4.24なのだ。このくらいの命ならくれてやると言う数字ではないだろうか。むしろわずかに延びた歳月は、到底健康的には暮らせない日々だろうから無くても良い期間かもしれない。

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