系図

うつ病である55歳以下の女性は、心筋梗塞リスクまたは心疾患で志望するリスクが健康な女性の2倍以上であることが、アメリカエモリー大学ローリンズ公衆衛生大学院の助教授らによって示された。この年齢の女性は男性や高齢女性に比べてうつ病になりやすいこともわかった」  割に合わない結果を出してもらったとこれを読んで思う人も多いと思う。この雑誌を読んだすぐ後に偶然、まさに当事者と言えるような人が漢方薬を取りに来た。勿論今仕入れたばかりの知識を披露する訳にも行かないし、さりとて、せっかく得た知識だからその人のために生かさない手はない。理由を明かさずに、過度の緊張や睡眠不足を戒め、果ては摂ってほしい食べ物の話までした。今日に限ってまじめに僕が応対するから不思議だったかもしれない。本来なら、くだらない話で盛り上がるだけなのだが。鬱を治しながら血栓症の予防までこれからは考えなければならないってことだ。  漢方薬を好んで扱っていても、知識は今日のように現代医学から得るところが大きい。僕の漢方のルーツがそうした先生の系図だから、漢方薬自身もかなり科学的に対処できていると思う。超人的な術を使う人だけが漢方薬を扱えるのなら、恩恵に浴せない人だらけだ。おかげで僕はそうした先生方から距離を置いた現代医学に精通した先生に教えていただいたので、効く確率が高い漢方薬を提供できているのだと思う。