隣接している広い駐車場も、もとは畑だ。町内の不動産屋が現在は所有しているが、一部は嘗ての畑の名残を残している。だから猪たちが夜な夜なやって来てミミズでも探しているのか、とても人の手のようには見えないダイナミックさで掘り返している。
 その駐車場と県道を挟んだところに住んでいる男性は僕が何回尋ねても、猪はやってこないと答えていた。ところが今日処方箋を持って来た時に尋ねてみると初めて猪の来訪を訴えた。夜になると庭でゴソゴソと音がするらしい。さすがに怖いから出ないと言っていたが、間違いなく猪で、覗くと子供連れだったそうだ。
 これで牛窓のメイン通りを自認する僕の薬局の近くは、猪が完全制覇した。
 まあ、それでも人口が1万もいない町を完全制覇しても猪にとっては誇れるものでもないだろう。ところがその男性が教えてくれたのだ。最近ニュースで見たらしいが、なんと岡山駅あたりでイノシシが出たらしい。結局は取り逃がしたらしいが、いったいどこから来て何処に逃げたのだろう。
 岡山に電車で来た人は分かるだろうが、岡山駅は新幹線はもとより、山陽 山陰 四国をつなぐターミナルになっていて、結構大きい。まさに岡山市の中心をなしていて、ほぼコンクリートの界隈だ。草木で隠れるところなど皆無に近い。その中をイノシシが徘徊するなど誰が考えただろう。ところが実際に現れたのだ。あの界隈に出るのだったら、県内で出ない所を探すのは難しい。もしあるとすれば、中国地方で言うと広島市。関西で言うと大阪市くらいなものだ。
 牛窓でイノシシの話題が出だしたのはそんなに昔からではない。娘が神戸に住んでいた頃神戸では猪が話題になっていたが、意外と田舎にはいなかった。それが20年くらいの間に日本中どこにでもいる状態になった。
 何となく同じことが次は熊で起こるような気がする。今のうちに手を打たないと、人間が檻のような家に住まなくてはならなくなる。

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