双子

 先日街中に出かけ歩いている時にこむら返りが起こり、回復しないから嫁に迎えに来てもらった。夜道を歩いていると酔っ払いのように、右に振れたり左に振れたりして、脳の病気か不安になった。
 千葉にいる長姉からの電話。いつものように元気で、いつものように聡明。誰でも同じだろうが、年齢を重ねるごとにちょっとした体調不良でも不安になる。
 横浜にいる姉に電話すると、行動力のある姉はさっそく行きつけの整体の先生に教えを請い、解決方法らしきものを教えてくれたらしい。その方法に不安があって電話をしてきたのだが、二人とも関東に嫁ぎ、それぞれに年齢を重ねている。
 僕は職業柄、姉たちと同年齢の人を毎日応対している。と言うか嘗ての二人の同級生を毎日のように見ている。だから、今晩姉が相談してきたことなど「みんな同じじゃ」ですまされる。
 年齢を重ねることとは、縮むこと、硬くなること、乾くこと、ゆがむこと・・・と寂しいばかりだが、こむら返りは乾くこと、振れながら歩くのはゆがむこと。何時かは誰もが経験すること。姉なんか遅いくらいだ。
 歳をとると実年齢より前後10歳くらいは見え方の差が出るらしいが、姉はその「前」にあたる人。ほんなら見かけ上は僕と双子か!

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