発見

 日曜日にレグザムホールで行われた第九のコンサートは、少し趣を異にしていた。なんと演奏の前に、合唱の練習をしてくれたのだ。時々歌詞を渡され、コンサートの後で特別時間を取ってくれた経験はあるが、香川の第九の違っていたところは、演奏の前に練習をして、本番でも一緒に歌えるってところだ。指揮者が演奏中に、聴衆の方を向いて指揮を始めるから一緒に歌っていいそうだ。実際に一番盛る上がるところを一緒に歌えた。
 その日僕が一番感動したのは、その練習のために合唱のメンバー10人が舞台に整列して、実際に歌ってくれた時だ。ピアノに合わせて歌い出した瞬間「なんじゃこりゃあ!」状態だったのだ。
 ご存じの方も多いと思うが、高松のレグザムホールは結構立派で規模も大きい。ベトナム人たちが開始前に一杯写真を撮るくらい立派だ。なんとその広い空間に、10人の声が響き渡ったのだ。まさに不意打ち。いったい何十人が一斉に歌い出したのだろうと勘違いするくらい響き渡ったのだ。たった10人の唄声が、大輪の花をホールに咲かせたように思えた。まさに想像を絶する声量。どのくらい訓練をすればたった10人の歌声でホールを満たせれるのか。
 「日本では第九は年末に聴くもの」と言う概念を崩してくれたコンサートだが、上記のような驚きの発見もした。100人の歌い手の想いも響いていたに違いない。

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