違和感

 トルコの地震の被害情報を伝えていたニュースの中で、21歳の青年が嘆き悲しんでいた。2か月後に結婚式を挙げる予定だった恋人を失ったそうだ。あんなに素晴らしい人とは2度と巡り合わないと確信していたが、その女性がなんと17歳なのだ。
 ここで「なんと」と言う言葉を使ったのは、2度と現れないと確信できるほどの人に対してではない。一途な気持ちはよくわかるが、そこはどうでもいいところで、僕が驚いたのは17歳と言うところだ。
 日本で17歳と言うと高校2年生?高校生の年齢で結婚するの?違和感ありあり。何のために結婚するのかよくわからない。子供から大人への過渡期だが、どちらかと言うとまだ子供に近い。日本だけしか知らないから、単に個人的な感想でしかないが。
 僕の高校2年生と言うと、学校と下宿を往復していただけだ。身につけていたのは、ほとんど学校で習った知識だけだ。本もいくらかは読んでいたが、学校で過ごすか下宿で勉強していたかだけだから、実践的な知識や知恵はほとんど持っていない。
 僕はトルコと言う国のことは何も知らない。ただあのもろい建物の構造と17歳がなぜかリンクしてしまうのだ。 偶然耳に入った17歳と言う年齢に、強烈な違和感を感じたのは、「脆さ」と言う共通のキーワードだったのか。

生活の柄ー高田渡 - YouTube