神崎梅林公園

 雪景色の代わりを、早咲きの梅で許してもらえるのかと思ったが、十分満足してもらえた。南国の人達にとって雪は未知なるものだから、かなりのインパクトがあるらしいが、花中毒の彼女たちにとっては、十分な代役ぶりだった。正直ほっとした。それにしても昨日、智頭町の雪の様子を詳しく教えてくださった観光協会の方に感謝だ。その親切ぶりに、いつかまた訪ねて智頭町の観光に寄与したいと思った。
 神崎の梅林は、時期さえ間違えなければ裏切らない。何度訪ねても、その都度同行者は異なるが、現像すればアルバムひとつでは足りないくらいの写真を撮りまくる。ベンチに腰掛けて僕は彼女たちが満足するまで、薬の情報誌を読んでいたが、1冊完全に目を通すことが出来た。僕は2時間以上、荷物番を兼ねて勉強した。
 時々目を上げて公園の様子を眺めたが、重そうな長いカメラ、望遠レンズ付きのカメラで、梅を撮っている男性の老人が沢山いた。勿論、女性の方も若い方も同じように立派なカメラを構えている人はいたが、なぜか高齢男性が多かったように思う。そしてその人たちはほとんど一人だ。若い家族ずれ、女性同士や男同士の友人たちの間を、被写体を求めて移動する。
 そういえばどこに行っても同じような高齢男性によるカメラの競演はよく見かける。僕が全く写真に興味がないから、その不思議についてコメントできないが、今日やたら目立ったので、どうしてと疑問がわいた。その答えが僕に必要ではないが、一つ言えることは、この歳までカメラも持たず過ごしてきたのだから、今更高齢カメラマンになることは免れるかもしれない。
 きざな言い方だが、感動の一瞬は、心に焼き付く。恐らく人生で数枚だろうが。振り返らなければ思い出せないような記憶まで残す必要はない。

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