鉄条網

 一見元気そうなのに、摩訶不思議な不調を抱えていた女性が、結構元気になった。土曜日に話をしている時に、お嬢さんが「お母さんが漢方薬で凄く元気になったから、私も漢方の先生になろうか」と言ったらしい。
 来年大学受験らしいが、まだまだ具体的に目標が立てられずに、迷うばかりしているらしい。そんなお嬢さんだったのに、珍しく具体的な職業を口にしたから母さんも喜んでいた。
 漢方の先生と言ってもおそらく僕を見てのことだから、薬剤師と言うことだろうが、最近は薬科大学も6年制になったから、大変だ。6年間も集中力を切らさずに勉強するのは大変だと思う。僕など4年間でも地獄のように長かったのに、いや何故か僕は5年間だったが、それこそ地獄の5年間だった。今の5年なら毎日がするべきことの洪水だから新幹線並みのスピードで時が流れてくれるが、当時はするべきことはあっても、しない日々だったから、匍匐前進程度のスピードだった。好きでもない薬学と言う名の鉄条網の下を潜ってどこに到達しようとしていたのだろう。
 お嬢さんの通う高校は分からないが、息子さんが、今日サッカーで全国優勝した学芸館高校に通っていて、土曜日に行われた準決勝の試合を、僕が煎じ薬を作る間スマフォにかじりついて観ていたが、ここにきて本当に岡山県の僕の近くのエリアで色々ないいことが連続して起こる。伝えられるビッグなニュースには及びもしないが、一人の若者の将来の職業に影響を与えられたとしたら、僕の近くのエリアでの砂粒程度のニュース。そこでお母さんに助言してあげた。「薬科大学に入るためには頭より、顔よ」と

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