漢方相談

 大学に入学してすぐに不調に陥った青年の漢方相談に僕が答えたのが以下の文章。数多の論客の中ではなはだ低劣な答えだが、僕は青春の惑いを病気にはしたくない。

 

    僕も50年前に同じようになりました。1浪で入った大学ですが、5月には「こりゃあ僕には合っていない」と思い一気に気持ちが萎えました。それから僕が走ったのがパチンコで、みんなが登校するために降りたバスで、逆方向の繁華街に出かけていました。そのおかげで精神だけは中庸を保てたと思うのです。ただ代償は結構大きくて、常に後ろめたさとお金には苦労しました。落ちていたタバコも吸いましたし、本気で自動販売機の下に落ちているかもしれないお金も探しました。
 4年制の大学を5年かけて出ましたが、今思えば苦しくもあり、僕の人生を決定づけてくれた5年間でもありました。だって、薬以外の、大学では教えてくれないことは、しっかり勉強できたのですから。
 あなたは僕とは違う解決方法をとっただけです。おそらく大なり小なり多くの青年が落ちる青春の落とし穴だと思います。僕にとっては病気だとは思えないのです。僕らの青年時代のように、破壊的に生きていくことが好ましくないという風潮が強いですから、暗黙の束縛に包囲されていますから、多くの青年が生きづらそうにみえます。
 恵まれた老人が世の中を動かし、彼らの安定を政治が最優先にしているのだから当然だと思います。恵まれた老人たちの犠牲になって、病人に仕立てられないでください。
 僕も自律神経失調症が白衣を着ているような生活を半世紀してきたし、パニックも経験したし、あなたが今苦しんでいる「一口二口でそこからもう入って行かない」なども経験済みです。それは恐らく煎じ薬で簡単にお世話できます。できれば2種類の現代薬も飲まなくて済むようにしてあげたいとも思います。
漢方薬の世界ではそれにもちゃんと病名がついているのですから。現代薬にはその病名はなく抗うつ薬などが処方されるのです。
 超劣等生だった薬剤師を信じてみようと思われましたら連絡してください。病気?にまじめに取り組んではだめですよ。まるで冗談のように治すのです。若い人に治らない不調なんてありませんよ。僕ら世代にはひたすら羨ましい限りです。

 

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