栗林公園

室町時代高松城主・生駒氏の家臣、佐藤志摩介(さとうしまのすけ)が、隠居時に仏教信仰の為の作庭したのが始まりと言われる。その後、高松藩主・松平頼重により造築され江戸中期(1745年)に完成。明治8年(1875)に栗林公園として公開され、昭和28年(1953)に特別名勝の指定を受ける。

 時間の概念は全くイメージできないが、600年以上前に作り始めたみたいだ。当然当時と現代人の頭に優劣はないが、現代に比べればいかにも幼稚な道具でよく造ったものだ。岡山の静的な後楽園に比べて、如何にも盛りだくさんだ。10回は訪れているが毎回新しい発見がある。昨日も狙いを定めてある区画に初めて足を運んだのだが、、その奥にまだ細い道が連なっていて、次回の課題に残しておいた。借景の滝が落ちてくる山に足を踏み入れるような格好の小道だから、どこまで連なるか不安なのだ。何しろフェリーの時間に行動が縛られているから、滞留時間は正味2時間半が限度なのだ。それを過ぎれば帰宅が深夜近くになってくる。
 紅葉は盛りを過ぎていたが、それでも初めて見たベトナム人たちは喜んで例のごとく写真を撮りまくっていた。紅葉だけではなく、日本庭園にも感激していたから、美的な感覚はそんなに違わないんだと勉強した。
 まったく余談だが、見慣れぬ衣装をまとった若い3人の女性がいたから、どこの国から来たのか尋ねてみたら「ビルマ」だと答えた。僕の質問を理解したので日本語が分かるんだと水を向けてみると日本語検定試験で2級だと教えてくれた。かなりの日本語が分かるレベルで、一所懸命勉強した通訳レベルだ。そこで仕事を尋ねてみると「介護」と即答した。
 少しばかり地黒だが、とても日本人に似た女性が敢えてビルマと答えたのは何故だろう。ミャンマーと答えなかった、答えられなかった?理由は何だろう。軍事独裁国家から来ているからか?逆にロヒンギャを迫害している側だからか。それとも僕らのあずかり知らぬ理由があるのか?貧困の国から来た若い女性に、老人の世話をさせているこの国の人間としての後ろめたさは、むしろ僕のほうにあの瞬間にはあったのだが。

 

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