竹箒

 何て便利なのだろう。何のためにあったのかようやくわかった。
 ドッグランにやっと緑の絨毯が出来つつある。芝生を選択するのが普通かもしれないが、娘はディコンドラと言う濃い緑の葉っぱを生い茂らせている。ほんの数十センチ四角から始めて半年くらいかかったのだと思うが、結構広い範囲で絨毯が出来つつある。ただし、見るからにきゃしゃで、とても踏むことなど考えられない。人間が踏んだりしたものならすぐに枯れてしまいそうだ。その生命力については全く知らないが、芝生のように踏まれて強くなるようにはとても見えない。
 このところ、ドッグランに隣接する山から葉っぱがいっぱい落ちて来る。落ちたら当然枯れて黄色になり積もる。それが緑の絨毯を覆い隠すくらいの勢いで、せっかくの努力が失せてしまう。憎き落ち葉を片付けたいが、肝心のディコンドラを踏みつけて枯らしてしまっては元も子もない。恐る恐る遠くから熊手を這わせてみたが、根こそぎいってしまいそうですぐ止めた。
 そんな時に見つけたのが竹箒で、優しくディコンドラの上を撫でるように履くと、全くディコンドラを傷つけることなく落ち葉を集めることが出来た。何のために娘が竹箒など買っていたのかやっと理解できた。ホームセンターで見かけることはあっても、今の時代に売れるのだろうかと疑うばかりだった。
 何時代からあったものかわからないが、今の時代にこれしかないと言うニッチな世界で生き続けている道具に感謝。

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