録画

 今NHKEテレの第九を聴いて、薬局に降りてきた。税理士の先生に頂いた中古の大きなテレビだから、迫力があり、なんだかコンサートに行っているような臨場感があった。素人にもわかるオーケストラと合唱団の上手さだ。うまいから感動、旨くないから失望、そんなレベルではなく、すべてのコンサートに満足させられるのは、やはり第九おたくのせいか、ベートーベンの偉大性のおかげか。どちらにしろ、この曲を聴いて、すぐにでも働きたくなるのは僕だけだろうか。少なくとも僕はこの曲を聴いて、安らかな気持ちになり時間をゆっくり使い、心身ともに休めようとは思わない。むしろ働きたくなり、まだ3日も休みが残っていることに気持ちが重くなったりする。
 とはいえ今日は6人のベトナム人の力を借りて墓をきれいにしてきた。春から掃除をしていないので、山の中腹にある墓は、草が生え放題で、訪れた時にはこれが綺麗になるのかと思われるほどだったが、全員お百姓の経験者ばかりだから2時間でとてもきれいにしてくれた。落ち葉を集めたごみ袋は12個になり、枯れ枝を束ねたものも2つ出来た。
 この作業のお礼に牡蠣を焼いて食べてもらおうと、朝、備前の朝市に行き、牡蠣殻付を一斗缶で買って来た。作業が終わりドッグランに帰ってきておもむろにバーべキューの用意をしてみんなで焼いて食べた。牡蠣殻付を焼いて食べた経験がなかったので、みんなとても喜んでくれてまるで子供のようにはしゃいでいた。他人のお墓を喜んで掃除してくれる人がこの国にいるのだろうか。ごくごく普通にこなしてくれる彼女たちにどれだけのお礼をすべきかいつも悩む。ひょっとしたら考えられないくらいのことをしてもらっているのではと思うのだ。
 ここからはついでだが、昨日メールである女性に、ひょっとしたら今一番岡山県で有名な若い男優にお墓で会えるかもしれないと冗談を言っていた。ところが今日ベトナム人と掃除をしていると、隣の墓に彼以外の家族がお墓掃除にやってきた。僕は不遜にもきれいに手入れされた墓地に勝手に掃除道具などを置かせてもらっていた。だから家族が来た時にはすぐに謝ったが、向こうが箒を忘れたと言っていたので、僕が持っていた箒を使って貰った。お母さんは牛窓の人だが、世代が違うからあまり見たこともなかったが、整った顔をしていて、こういった顔を男の子が受け継ぐとテレビで見るような顔になるのかと思った。
 この正月中にやっておかなければならないことを紙に書きだしていたが、もう8割がた済ませた。何もしないことに慣れていないので、明日からが憂鬱だ。多分録画に成功しただろう第九を、何回も聴いて、あふれる涙をぬぐおうか。

 

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