独断

 3階のバルコニー席は、ほとんど舞台の上に近い。結構高くてビルの屋上から真下を見ているようで結構怖い。手摺がおへそより低いところにあるから、バランスを崩しでもしたら真っ逆さまに落ちる。今まで事故が報じられていないのが不思議なくらいだ。あまりにも危険だからみなさん徹底して用心するからだろうか。でももし事故が起きれば、シンフォニーホールが責任をすべて負わなければならないだろう。隣のバルコニーからも「怖い!」と言う男性の声が聞こえてきていたから、高所恐怖症でなくてもかなりの緊張は強いられるのではないか。
 真下に楽団が見えるのだから、まるで音楽の教科書みたいな趣だった。楽器の数々、演奏方法などが個別に分かる。また沢山のコーラスの人達、ソリスト4人の動きのすべてが見える。10数年通っている第九のコンサートで今回のように、視覚的に楽しんだのは初めてだ。
 従来は、ベトナム人に第九を聴いてもらうのが主なる目的だったが、今日10数年にして初めて家族で聴きに行った。アウトドア派の息子はチケットを渡したときには、キャンプの予定を組めなくて不満気味だったが、それでも聴き終えた後は感激していたみたいだ。孫は「すごい」と言う簡単な言葉で表現したが「すごい」は子供なりに第九を理解した言葉に思えた。なぜなら、僕は和太鼓のコンサートを聴くと頑張ろうと前を向けるし、第九を聴くと、生きてきてよかったと人生を振り返られるから。
 妻は来年の予約を僕に入れたし、嫁はテレビでしか見たことがなかった巨大なホールでの本格的なコンサートに感動していた。
 家族で一致した行動をほとんどとらない我が家で、あの第九を一緒に聴けたのはよかった。ブーイング覚悟で独断で買ったチケットだったのだが。

自公立維をブッ壊す❣️いざ、政権交代へ❣️古谷経衡❌大石あきこ❌櫛渕万里❌山本太郎 2022 12 11 - YouTube