昨日の第九のコンサートでの異変。
３階のバルコニー席から見下ろして驚いたのは高さばかりではない。もう１０年以上前から欠かさない第九のコンサートで、昨日みたいに空席がいっぱいあるのを見たことがない。通い出した頃には様子が分からずに、チケットが売り切れになっていたこともあったほどなのに、昨日は１階の半分以上が空席だった。
１階の席は値段が高いから、それを回避して一番安いところを買い続けている僕としてはショックだった。こんなに売れないのなら、値段を下げてよと言う浅ましい根性からだ。安ければさすがの僕でも音響の良い場所を買うが、倍もすればやはり遠慮する。倍高ければ倍楽しめるものでもないから、素人観客の僕にとっては、やはり手を出さない。
恐らくこのあまりにも多かった空席は、コロナの影響だろう。２階３階の比較的安い席はほとんど埋まっていたのに、１階だけが半分以上空席だったのは金額の問題ではない。熱心な観客、経済に余裕がある人たちが足を遠ざけたのは、コロナ感染を危惧したからだろう。例えば横に３０席、それが３０列も連なればそれだけで１０００人が一つのフロアにすし詰めになる。音楽にも造詣が深い人達は、健康にも配慮が行き届いているのだろう。僕みたいにワクチン接種を拒否し自爆テロみたいな人間は、１階席にはいないことを教えてあげればよかった。
