３時開演で、２時半開場。だから僕が家を出たのが２時１０分。会場に着いたときには玄関で、既にベトナム人が待っていてくれた。こんなに簡単にコンサート会場に行けたのは初めてだ。それも列記とした第九のコンサートで。都市部で暮らしている人はこんなに便利なんだと、珍しく羨ましかった。
過去２０年、多くのコンサートに出かけたが、駐車場を絶対確保するのが至上命令だから、多くは１時間半くらい前に会場に到着するようにしている。車を置いてから辺りで、ご飯を食べられるところを探し、１時間くらい無理をして時間をつぶすのが常だった。だから今日の合理的な動きは、夢のまた夢。
瀬戸内市で第九のコンサートがあると、コーラス愛好家の方が教えてくれたがとても信じられなかった。ただ今日会場でいただいたパンフレットを見ると、やればできるんだと思った。恐らく発起人の強烈なリーダーシップさえあれば、オーケストラやソリストやコーラスの方は集められるんだと教えられた。
瀬戸内市に観客席が階段状になっている施設があることも今日初めて知った。
席数は少なく、音響は悲惨なものだったが、それでも十分楽しむことが出来た。ソプラノ以外の方のソリストの声が聞こえにくく、もったいないな感はあったが、皆季節外れの第九に喜んでいた。アンコールの拍手の多さでは、どこの会場にも負けるものではなかったから。
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