鍛錬

 日々の鍛錬が生きた。
 朗読の当番日の今日、玉野教会の掃除の日だった。いつもならほとんど役に立たない僕で、多くの方が慣れた手つきで掃除をしている傍らで、口周りの筋肉ばかりを動かしていた。いてもいなくてもよい人間どころか、いないほうがましだった。
 そんな僕だが今日はやっと他の信者さん並の貢献が出来た。と言うのは台風の爪痕、と言っても山陰を通過してくれたので、山陽は大した被害もなかったので、爪痕と言っても足の小指くらいの爪痕だが、教会の駐車場に垣根から飛ばされた小枝や葉っぱが散乱していた。その片付けを他の男性としたのだが、この作業は僕がこの1年毎日1時間から2時間くらいやっている作業そのものだった。軍手と熊手とごみ袋を借り、手際よく綺麗にすることが出来た。雑談しながらだったので楽しかったし、初めてお役に立てれたのが嬉しかった。
 何がつながるか分からないものだ。どんなことでも経験しておくべきだ。今この歳でそんな悟りを開いても遅すぎるが、人生の質を上げるのは自分次第だと思う。
「いいことも悪いことも多く経験して人生を楽しんでください。山のない谷もないし、谷のない山もないです。平原をひたすら旅するなんてつまらないです」
 昨日漢方相談をしてくれた学生に今日メールをした。僕の低劣な学生時代の一コマを話して涙をぬぐってもらったのだが、あの意味を持たなかった日々のリアルこそが、昨日の学生の役に立てたと思う。やがて彼女の笑い声が電話の向こうに聞こえたから。
 昨日の学生と僕とのつながりは「浪人」。ただし僕は、浪人と留年。彼女はまだまだ修行が足りないと、劣等生自慢。

 

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