ほう、今までで一番、様になっている光景だと感心した。
作ったのはドッグランだから、犬たちが遊びまわっている光景こそが様になっているのだろうが、暑さのせいか、
ドッグランの未整備なところが原因か分からないが、利用者は少ない。ほとんど僕の贅沢すぎる庭状態なのだが、ロバを飼っている人が草を食べさせてと頼んできたから快諾していたのが今日実現した。
ロバを間近に見て僕が発したのは「ロバじゃん、本当にロバだわ!」知性の全く感じられない僕の言葉に飼い主は笑っていた。初めてすごく間近に見たロバは、馬に似ていて、と言うより馬になれなかった馬みたいで、なんだか同情をひき、それでも美しかった。茶色と言うより白色が目立ったこともあり、白馬になれなかったロバだ。
そしてロバの飼い主だけではなく、数家族が一緒についてきて、食べ物や飲み物を持参してまるでキャンプだ。そうした行動に慣れている人たちみたいで、ひょっとしたら全員移住者かもしれない。遊び方が慣れているように見えた。周囲を柵に囲まれた安全地帯。3段の段々畑。草ではあるけれど一見すると緑の絨毯。夕暮れで気温が下がり、夕食を求めて頭上を飛び交う燕の群れ。
提供した場所ではあるけれどそこに僕は必要ないから、中学校のテニスコートに行き夕方のウォーキングをした。僕なりの意図をもって作った施設だが、そのほとんどは実現されていないが、ロバがいて、人がいて、今日はそれでよし。
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