お礼

 申し訳なくてこちらからはお願いできない。ところがメールが入ってきて、今日草刈りに行くと言ってくれた。新しいメンバーがその中に一人いて、6月に来日したばかりで、牛窓の花火大会にやってきた縁だけだ。とても痩せていて、炎天下での作業など頼めそうもないのに、他のメンバーに見劣りしないくらい働いてくれた。僕なら入って行くのがためらわれるような草丈の所も、ものともしなかった。お礼の仕様がない。
 そこで何とかコロナの感染のリスクが少なくて楽しんでいただけるものを考えたら、灯台下暗しで、牛窓のホテルが運航しているヨットのクルージングを思い出した。もう10年以上前に数人を乗せたことがあるが、記憶では30分も乗れなかったので、なんとなく選択肢から消していた。
 ホームページで調べたら、現在は50分の航行だから、これなら満足してもらえるかなと思って申し込んだ。
 さて4人を連れて、ホテルに行き、桟橋で見送ろうとしたら、船長がどこの国の人間か尋ねたので「ベトナム人で日本語が全然分からないから気を付けてください」と答えたら、心配になったのか、僕にヨットに乗るように促した。僕は自分の料金を倹約するために、ホテルで待つことにしていたのだが、「料金はいらないから乗って」と頼まれたから「ラッキー」と言いながらすぐに乗り込んだ。
 普段沖から自分の町を眺めることはないから、新鮮だった。目印になる建物を頼りに、地形を重ねる。また沖を見れば小豆島や屋島が見えて、またフェリーに乗りたいと寝た子が起きそうだった。
 風だけでこんなにスピードが出るのかと意外だったが、写真撮りまくりの後、デッキに横になり潮風と戯れる姿を見て、少しはお礼が出来たかなと、気持ちが楽になった。

 

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