隣にドッグパークを作るにあたって、やたらNPO法人にすることを勧めてくれる人がいる。その言葉はしばしば耳にするが実態については何も知らないので、今インターネットで調べてみた。そして調べ始めて5分くらいで力尽きた。僕が苦手な種類の単語の羅列で、最後まで読み切る気力はない。それをまず読むことが入り口なら僕はその入口には近づけない。
 営利を目的にしているのに、何か社会に貢献できる条件をそろえれば補助をもらえる。ひょっとしたらそんな下心があるのかもしれない。誰に下心があるのかわからないが、誰かが得をするのだろう。誰もが得をするのならいいが、誰かがだと困る。
 そもそも隣でやろうとしていることは利益などどう見ても出そうにない。火災保険に入るために保険屋さんと交渉していた娘が、営業収益の予想を出してほしいと頼まれて苦労していた。出したのを見て僕も笑った。それだけの収益を出すのなら、コンビニで一人働けば十分だ。コンビニで一所懸命働いていただける報酬にも満たなそうなのだ。
 社会から遠ざかっているある若い女性に働いてほしい。近所の孤独な老人たちが犬のたわむれる姿を見て、しばし日々の苦痛から解放されて欲しい。そのくらいの目的しかないのに、営業収益は期待できない。むしろ僕はそれらを穴埋めするためにより働かなければならないだろう。新たな生きる目的が出来るならそれはそれで価値はあるが、投じたなけなしの蓄えはあと100年くらい働かなければこの歳からでの収入では返ってこない。
 もう完成間近の公園を見ながら、姿を見せぬ鳥たちの鳴き声に尋ねてみる。「これでよかったのかなあ?]

 

【街宣】山本太郎 れいわ新選組代表 千葉県・流山おおたかの森駅(2022年4月19日) - YouTube