職人技

 なんと言う職人技。
 今朝隣の工事現場でウォーキングをした。工事の進捗状況を見たいから、やたら理由をつけて覗くのだが、施主がうろうろしたら作業をしてくださっている方々が迷惑だろうから、今だ仕事中に覗いたことはない。だから誰が発注した仕事かわからずに皆さん頑張ってくれているのだと思う。
 朝の6時半ごろだから現場にはさすがに誰も来ない。ゆっくりと僕は見て回ることが出来た。今行われているのはドッグランのフェンスの支柱立てだ。1間くらい間隔で周囲を大きく囲うみたいだが、ある場所は直線になっている。偶然直線部分を横から眺めたときに、実際どのくらいの丁寧さで支柱を建てているのだろうと気になった。
 なんと、ある場所から見ると、たった一本の支柱にしか見えないのだ。全部の支柱が一番手前の支柱で隠れてしまうのだ。いったい何本の支柱が、たった1本にしか見えないのかと思って数えてみると、11本後ろに隠れていた。
 なんてことだ。角度も長さも、土台の上に正確に立っていたのだ。これには驚いた。どんな器具を使ってそんなことが出来るのか知らないが、黙っていたら分からないような繊細なところまで、確実に仕事がなされていた。
 僕は漢方薬を作る職人みたいなものを標榜していたが、なんて烏滸がましいことだとあきれる。あの丁寧さや精密さはない。
朝から良い仕事を見せてもらって気持ちよかった。

 

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