位牌

 なかなか面白いことをするものだ。その話を聞いたとき、まるで無関係なのにほっとした。
 鍼の先生と電話で話をしている時に、近況を知らせてくれた内容の中の一つ。
 お父さんが亡くなられて、位牌を手配するのにメルカリを使ったそうだ。位牌もメルカリも、僕にはめったに遭遇しない言葉だからどちらも鮮明にイメージできないが、なんでも本来なら7万円くらいする位牌がメルカリなら6500円だったそうだ。まさにお買い得。「その差額でおいしいものを食えるが!」と彼は言ったが、実際には簡単な追悼の文集を出して、親しい人に配りお父様を偲んだらしい。ここは僕と違って、僕なら文集の前までだ。
 彼曰く、一方でこうした国民の行動変容のために、お寺さんの経済が影響を受けているらしい。僕のところにはお寺さん関係の方がたくさん来てくださるが、そして運よくいい人ばかりなのだが、そうした方々の経済も安定してほしいと思う。
 心地よいばかりの合理性を貫いた友人にも敬意を表したいが、心を清める場も持ち続けたいと思う。多くのお寺は静寂の中にたたずみ、自然界の空気も清めているが、お参りする人の心も清める。苦行多かりし昨今の世情に、逃れる場所は必要だ。そうしたところであり続けてほしいと思う。

 

れいわ新選組、構造改革の打破に向けた7月参院選の戦略 - YouTube