下取り

 ありがたいことだ。数ある顧客の中でヤマト薬局を選んでくれたのだから。
 今日税理士の先生がやってくるなり「テレビはいらないですか?」と尋ねてくれた。あっけにとられていると、御自分の家のテレビを買い替えて、古いのを譲ってくれると言うのだ。
 なんでも、お子さんのために大きなテレビに買い替えると言うのだ。僕はテレビの大きさがわからないが、現在の45インチを50幾つにするらしい。お子さんの近視予防と言う理由らしいが、理由はあまりよくわからない。大きさ以外に何か目に良い工夫がなされているのだろうか。
 実は何年か前にも頂いたことがある。ヤマト薬局史上最大のテレビだったが、不運にも数年で不具合を起こし廃棄した。その件もあって「5年くらいは持つのではないですか?」と遠慮気味だったが、録画機能も付いていて、我が家にはもったいないくらいのものだ。何せニュースか日曜夜の韓流の時代劇しか見ないのだから。
 今回再び先生がテレビをくださるようになったわけは、テレビの下取り価格だった。なんと500円だそうだ。大の大人が、それも税理士の方が500円もらって喜ぶことはない。むしろ馬鹿にされたような気になるかもしれない。そんな金額なら他人にあげて喜んでもらう方が価値があると判断されたのだと思うが、その対象に我が家が選ばれたのは「恥ずべき事」?
 いやいやとてもうれしい。我が家の価値観をよく知ってくださっている証拠だ。我が家と言うより僕の価値観かな?
 簡単に言うと水前寺清子だ。若い時に何度も聞いたあのフレーズ「ボロは着てても心は錦」見た目にはほとんどこだわらない。価値観と言うより自然にそうなっただけの話だ。戦後のまだ貧しい時代に育ったし、何も持たなかった学生時代を過ごしているし、地味な家族を持ったしで、無理なくそれを通せてる。
 もらえるものなら皆もらうではなく、役立つものなら頂くだ。
 先生曰く、「せめて3000円くらい貰えるのかと思っていた」よかった、先生の価値観も僕と近い。僕も3000円もらえるなら下取りに出す。

 

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