岡山環境保全センター株式会社

 またまた神対応。この会社がすごいのか、紹介してくれたある建設会社の現場監督がすごいのか。良い人は良い人でつながっている。その逆も多い中で。
 もう何年も前から気が付いていたのだが、実害はないから放置していた。ただこのところ流石に被害箇所がよく目につくようになったので、いつも住居関係で世話をしてもらっている建設会社の若い現場監督に見てもらった。
 羽アリを見たことはないが、柱が何センチにもわたって、それも何か所も空洞ができているのでシロアリがいることは素人でもわかる。何回かは蟻キンチョ-ルを噴霧したが見えない敵だから効果があるのかないのかもわからない。
 業者が3人で昨日やって来た。一人は白いシャツにネクタイ姿で場違いだったが、あとの二人は中年の女性と若い男性。服装からいかにも現場で働いているように見える。ところがネクタイの男性が終始リードしてあとの二人を教育しているように見えた。男性が持参した機器を興味深そうに覗きながら、指導を受けていた。
 なんでも潜水艦を検知するソナーのような道具で、電波がシロアリにあたって返ってくるのを分析するみたいだ。現場を壊さなくても白アリがいるかどうかがわかるみたいだ。運よくどの場所にもシロアリはいないみたいだったが、念のために白アリが好む木を柱に組み込ませ、今後食べられるかどうか検証するらしい。
 あんなにトンネルを掘っているのにどうしていなくなったのだろうと尋ねると、巣に雨水が流れ込んで洪水を起こしたか、蜘蛛みたいな天敵にやられたかなどと可能性をいくつか教えてくれた。
 結局1時間くらい作業をしてくれたが、なぜか金額を請求されなかった。
数か月前、蜂の巣の撤去を依頼した時も11月の末だったので、蜂はもう死ぬから、寒くなったら粘度で出入り口をふさげばいいと教えてくれただけだ。教えられたとおりにしたが今だ費用を請求されていない。天井を剥いでの大げさな工事になるからと言って教えてくれた蜂の生態なのだが、わずか200円の粘度代で済んだ。
 どうしてここまで良心的なのだろうと、今の時代にはすんなりとは受け入れがたい。ただ、僕もそうありたいと努めてきたし、お世話になっている税理士の先生や、漢方問屋の専務さんたちもそれに近い。そして何より僕に漢方を教えてくださった先生がそのものだ。
 僕に良い人たちと鎖でつながれる資格があるのかどうかわからないが、やはりできることならそちらの側で生きていきたいものだ。