便利

 海の色を想像させるためか、あるいは空の青を想像させるためか知らないが、ブルーラインと言う名前のバイパスがもう何年も前に開通している。山を切り開いて走るあたりが牛窓からは近く、岡山に行くにも兵庫に行くにもとても便利でしばしば利用する。
 恐らく唯一の欠点は、対面通行であるにかかわらず時速60km制限だってことだ。ほとんどの車は70kmから80kmくらいで走るから、いったん事故が起こった時には死亡者が出ることが多い。
 今朝の新聞で久しぶりの死亡事故を知った。久しぶりと言っても、前回は恐らく2年か3年前のことだろうから、驚異的な確率と言ってもいい。センターラインを越えてしまったらしいが、山を切り開いているのだからそんなに直線距離があるわけではない。多くがカーブしていると言っても過言ではない。中央分離帯がないからほとんど運任せ。どうしてその仕組みを取り入れなかったのだろうと今なら考えるが、当時はそこまで頭脳がついて行かなかったのか。土建絡みの県会議員が羽振りを聞かせていた頃だから、作ることだけに意味があったのか。どうせ造るなら・・・と思わずにはいられない。亡くならなくてもよい人ばかりだったのではないか。
 いわば命がけの便利。形を変えて、いろいろ多いような気がする。