土地柄

 今日面白い話を聞いた。関東地方のあるお母さんの話。
  お子さんの大学受験も終わり、息子さんは地元、友人は岡山大学に進学するそうだ。その友人の岡山行きを羨ましく思うのは、大学ではなく岡山という土地に対するものだ。土地柄と言ったほうがいいかもしれないが、「信号機が黄色でも車が止まってくれる」と言うごく当たり前のことに感動してくれているみたいだ。僕ら岡山県人は、黄色なら止まる。ただし急ブレーキで後ろの車に追突されそうなときは「止むを得ず」交差点に突入するが、基本的には「止まりたい」し「止まらなければならない」
 そんな当たり前のことが若者の話題になるのだから、どれだけ乱暴な運転が横行しているのだろうと思うが、かの県では黄色で止まるような車はないそうだ。関東地方で恐らく田舎に属するだろその県にして、どうしてそんなに殺気立つのか不思議だ。若干なまっているようにも聞こえる話し言葉の土地柄で何をそんなに昂るのだろうと不思議に思う。
 お子さんが友人に言った言葉が面白い。帰省した時に車が黄色で止まってくれるなんて癖がついていたら跳ねられるよと助言したらしいのだ。青春の何気ない日常の会話に、ほんの少しばかり心が温まった。
 それにしても「心穏やかに 栃木」・・・・・・・・・言ってしまった!