芸術活動

 昨日、友人の鍼の先生に施術を行ってもらった後、彼を乗せてある場所まで行った。その場所とはライブハウスがあるところで、昨夜は2箇所を掛け持ちするらしい。僕より数歳下だと思うのだが、彼はフォークソングが好きで2箇所を掛け持ちで聴きに行く・・・・のではない。なんと2箇所で歌いに行くのだ。最近はバンドで歌っているほうが多いように思うが、問題は僕よりわずか数歳年下って所だ。ここが問題だと思っていたら今朝下記のような医学情報を目にすることになった。余りにもタイミングが良過ぎはしないか。国家の陰謀を感じる。
 
 美術館やコンサートに行く「受容的芸術活動」頻度と死亡率を検証
 研究グループは、地域で暮らす50歳以上を対象に行った「English Longitudinal Study of Ageing:ELSA」の被験者のうち、2004~05年にベースラインの質問に回答した6,710例を対象に前向きコホート試験を行い、被験者の自己報告による受容的芸術活動(美術館、アートギャラリー、展覧会、劇場、コンサートやオペラに行く)と死亡率との関連を調査した。被験者のうち女性は53.6%、平均年齢は65.9歳。
 死亡数は、受容的芸術的活動をまったく行わない人(1,762例)では837例(47.5%)だったのに対し、まれ(1年に1~2回)でも同活動を行っていた人(3,042例)は809例(26.6%)で、追跡期間中どの時点でも死亡リスクは約14%低かった。同活動を頻繁(2~3ヵ月に1回)に行っていた人(1,906例)の死亡は355例で、まったく行わない人に比べて死亡リスクは約31%低かった。
  同活動は、人口統計学的・社会経済的要因、健康関連・行動学的要因、社会的要因とは独立した要因であることが認められ、感度分析の結果、性別、社会経済学的状態、社会的要因による影響は受けないことが確認された。
 
 この報告書がありがたいところは、芸術活動を行っているほうではなく、もっぱら鑑賞する側のデーターって所だ。絵は描けないし、彫刻は掘れないし、芝居は出来ないし、声楽は出来ないから、芸術家の傾向では参考にならない。芸のない人間達が、芸術を2~3ヶ月に1度鑑賞するだけで31%も死亡率が下がる所に意義、救いがある。
 思えば、今月第九を3度も聴いた僕などどれくらい死亡率が下がるのだろう。そればかりかすでに、2月も3月も和太鼓のチケットを4箇所分確保しているから、もう想像を絶する死亡率低下につながるのではないか。限りなく100に近いのではないか。また、音楽を聴くだけでこれだけ生きられるのなら、彼みたいに歌う側はどうなんだと気にかかる。