薄利多売

「これ大丈夫なの?」思わず聞き返した。と言うのは、ユンケルが手元になかったので冷たい缶コーヒーを妻に頼んで買ってきてもらったのだが、その金額がなんと55円だったのだ。普段、自動販売機でしか買わない僕だから心配になってメーカーの名前を見てみたら、聞いたことがある会社だから「安心して」飲んだ。微糖のものを飲むように心がけているのだが、期待した味でなんら不満はなかった。カフェインで覚醒してくれればいいだけで、55円でも問題はない。
 ただし、ふと考えてしまう。善意で作られたものではないから、この値段で売っても十分利益を取っているはずだ。となると一体原材料は何円なの?缶は何円なの?流通費は何円なの?コーヒー豆を作った外国の農民の取り分はいくらなの?缶の会社の取り分は?コーヒーメーカーの取り分は?ゴダイドラッグの取り分は?
 一つ一つの取り分は少ないかもしれないが、莫大な量が売れるからそれで十分利益を取っているのだろう。確かに1本売って1円儲けたとしても、1000万本売れば1000万円の利益だ。それが2円なら、5円なら、10円なら・・・薄利多売とはよく言ったもので、沢山売れば莫大な利益になる。ただし、本来の値段があるはずだから薄利多売とは思えない。恐らく暴利多売、転んでもただでは起きないのが企業の論理。
 関電も東電に負けずに汚染企業。せめて汚すなら自分達だけにしてくれ。莫大な数の人々の暮らす土地を汚染して何で打ち首獄門にならないの?同じ穴の狢の汚部が守ってくれるから?