子分

 香港の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は4日、諮問機関、行政会議の臨時会合を開き、「緊急状況規則条例」(緊急法)を発動し、デモ参加者のマスク着用を禁止する「覆面禁止法」を緊急立法で制定した。これに対し、市民は4日夜、香港各地で抗議デモを行い、一部が過激化。香港メディアによると、新界地区で警官が実弾を発砲し、14歳の少年が太ももを撃たれた。


 権力による弾圧を回避するためにマスクを着用して顔を隠すことすら禁止されるそうだ。又中学生にも銃を撃つ。こんな社会に暮らすことができるのだろうか。若者だけでなく、世代を横断して反対するのは当然だ。今は体制側のお気に入りでも、いつ何時何かのちょっとした理由で反体制の烙印を押されるかもしれない。そんな危機感を持つ必要がないくらい中国本土のお気に入りと錯覚している人間もいるのだろう。
 日本の雑誌や似非評論家が汚部を持ち上げているが、戦犯の孫にどれだけの正義感があると思っているのだろう。学歴を見ても、名前を知らないような大学卒を東大卒の群れがかばったり、太鼓もちになってどれだけのメリットがあるのか知らないが、普通は自尊心をもっとも大切にするのが人の常だと思っていたが、物欲、名誉欲がそれらを簡単に凌駕する人種が増えた。
 僕はもう10年以上前から、この国で健康食品なるものが出てきたときに、その胡散臭さを疑いもせず体内に取り込んでしまう国民を懸念していた。同じようなことが精神にも起こっていて、汚部みたいに汚い本性丸出しの人間にも支持を与えてしまう国民の出現を懸念していた。月に行くために数千億円を払うと豪語する人間がいて、貯金がない人が数十パーセントもいる。こんな世の中を変えようとしないくらい、人生を諦めさされている人が一体どのくらいいて、よくも犯罪者にならずにすんでいるなと不思議に思う。もう少し落ちれば犯罪でも犯さない限り生きていけなくなるだろう。
 まるで国民が汚部の子分みたいに振舞わされる。そんなことに耐えられる人間がどのくらいいるのか。今でないとそれは変えられない。子分に成り下がる連中が増えてしまってからでは間に合わない。