改革

 今日、第10回目の日本縦断和太鼓コンサートを聴きに倉敷に行ってきた。回を追う毎に出演者のレベルが上がってきて、岡山県にいてこのレベルの演奏が聴けるのはこのコンサートを置いてまずない。地元出身ではあるけれど今や全国ネットの山部泰嗣と倉敷天領太鼓、ゆふいん源流太鼓、野武士と、僕と相性の悪い鼓童が出演した。のっけから山部泰嗣と倉敷天領太鼓の「大地の大太鼓」に圧倒された。最初の曲からこれだからその日の質の高さはよく分かる。案の定、1部の全ての曲に圧倒され感動した。
 ただ、問題はその後だ。2部は「鼓童の音世界」と銘打って行われたのだが、いつもの事ながら僕に言わせれば全くの手抜きだ。今まで何回もだまされたから期待はしていなかったからショックは少ないが、それと若手による2曲は感動ものだったから彼らに大いに救われたのだが、いかにも古参と思われる人たちの出番作りと思われるようなのが多々あって、何で1部と2部を入れ替えないのだろうと思いながら、いつか知名度だけで呼ぶのはやめてくれと言う心境だった。2部で一気に盛り下がってしまった。
 民謡大会かと思われるような歌は必要ないし、とってつけたような女性の踊りもいらない。大太鼓をふんどし一つで叩く姿は、もう御歳70歳が近いのではないかと思われるような人だったので、お尻の筋肉が落ちて見れたものではなかった。僕の記憶では少なくとも去年までは、市長や議員達のくだらない挨拶で冒頭の20分近くが台無しになっていたが今年は幕が上がってからすべてが太鼓だった。反省点で恐らく上がったのだろう。こうした和太鼓ファンのための改革が出来たのだから新たな改革もお願いしたい。