1分

 その場に1分いるだけで確実に死ぬ。そんな場所が一体他に何処にあるのだろう。これが絶対事故など起こらないと豪語していた場所の末路だ。その事を口に出して大もうけした奴等は今は何処にいるのだろう。どこかへ雲隠れしている奴はまだ少しは恥ずかしさを感じることができるのだろうが、今だ大もうけしている奴ら、今だ政界にいる奴等はなんら罰も受けていないし、服役もしていない。東北の人たちだけでなく、世界中の人たちに被爆させているのだから何百回死刑になってもいい奴らばかりだ。  小出先生など事故当初から言っていたことだが、福島の事故が収束するなんてありえない。核燃料は容器を突き抜けて手の施しのないような場所に、手の施しのないような形で存在しているのだ。1分もその場所に留まれないような所がどうして方がつくのだ。人間並みのロボットが出来るまで後何十年を要するのだ。その間は放射能出まくり。チェルノブイリのように石棺を作って覆い隠してしまえば少しは被爆から逃れられるかもしれないが、それが出来ない福島は今日もまたありえない程の放射能が漏れているはずだ。それは周辺地域だけでなく世界中を駆け巡って大地や海に落ちている。  聞かなければ、見なければ無いも同じだ。知らなければ存在さえしない。多くの国民をあらゆる機関を使ってそうさせた。外国人等は朝飯前だ。良くぞ好んでやって来ると思うが、旨くだましているものだ。さて、これが逆ならどうだろう。原発事故を起こして今だなんら解決していない国に日本人が観光に行くだろうか。外国産のものにあれだけ神経質になっているのに、それよりもずっとずっと恐ろしいものに無関心。お上は嬉しかろう。赤子の手をひねるようなものだ。  なんら手をつけていないところに同じような天災がやってきたらどうするのだろう。それこそ終わる。金持ちは国外に逃げ、貧乏人は放射能にまみれて生きる?死ぬ?それでもなお奴等の逃げ得を許すのか。