華政

 昨日やっと、「華政」と言う韓国のテレビドラマを見終えた。60回以上続いたから、結構引っ張られて、全てを見た。朝の8時から50分間の番組で、誰にも邪魔されずに見えるから堪能した。韓国のドラマは敵が次から次へと現れるから、飽きない。大体ワンパターンで、王様に仕える家臣が派閥争いをしていて、腹黒いほうが権力を握り、良心的なほうが色々な策略にあいながら立ち向かっていくというものだ。  今回も御他聞に漏れず、アホノミクスと言う派閥の長が痔見ん党と言う利権集団を率いて、やりたい放題なのだ。民の命を軽んじ、奪い、富の蓄積にのみ奔走する。そこに公女(コンジュ)様と言う不遇の皇女が立ちはだかるのだが、幾度となく殺されそうになりながらも悪をやっつける。はらはらしどうしの60余週だったが、最後は大いなる溜飲を下げさせてもらった。ただ、テレビの中では満足のいく展開だったが、現実のこの国にコンジュ様はいない。まるで封建時代に戻ったかのように、底辺では多くの民が生かさず殺さず状態に置かれている。残念ながら、今その声は、アホコミ総ぐるみの報道管制状態だから、外部に届かない。いや、ひょっとしたら声すら上げてないのかもしれない。長い間、お零れ頂戴に慣らされているから、民は精神を去勢された集団なのかもしれない。  見てはいけない、見てはいけないと思いながら、今日次のドラマの1回目を見てしまった。又僕好みの不運の王子が出てくるみたいだ。何故か知らないが、僕は常に王道嫌いだ。亜流か虐げられたものにしか共感できない。だめだだめだ、あの時間を読書に使えば、溜まっている薬の雑誌を何冊も読める。ただ、この60余週の様に1時間かけて気持ちと体を仕事が出来る水準まで持っていけるウォーミングアップには使えない。「コンジュ様~」