背の高い人では、食道がんやその前がん病変のリスクが低いことが新たな研究でわかった。米フレッド・ハッチンソンがん研究センター公衆衛生科学部門のAaron Thrift氏らの研究で、研究論文は「ClinicalGastroenterology and Hepatology」10月号に掲載された。

よかった、どちらかと言えば背が高いほうに属するから、どうやら食道がんにはなりにくいみたいだ。ただ僕は、タバコを吸いながら酒を飲むようなことはしないし、カラオケでマイクを握って放さないような人間でもないから、そもそも食道がんにはなり難いのではと思っている。だからいまさらこんな研究成果を出されてもむちゃくちゃ嬉しいといった表現は使えない。

 Thrift氏は、「大腸がんや前立腺がん、乳がんなどの多くのがんは身長が高いほどリスクが高くなるが、興味深いことに、身長と食道がんでは関係が逆になった」と話す。

 ここまで読んで評価をすればよかった。いやここまで読むと心細くなる。食道がんごときで喜んでなんかおられない。僕には大腸がんや前立腺がんのほうがはるかに身近だ。家族歴はないが、男性というだけで前立腺がんを身近に感じてしまう。  おりしも今日人間ドックの結果が送られてきた。基準値に収まっていないものが結構ある。辛うじてを含めると半分くらいが「危ない」。食べ物に卑しいことと、運動不足と、それになんと言っても遺伝だろう。基準値からはみ出るのは元気な証拠だろうが、健康とは縁遠い。元気と健康は似て非なるものだ。さてどちらを選択すればいいのだろう。