炭酸飲料

 砂糖や人工甘味料で甘くした炭酸飲料を1日当たりコップ2杯(約500mL)以上摂取する人は、1カ月に1杯未満しか摂取しない人と比べて死亡リスクが高くなることが、国際がん研究機関(フランス)のNeil Murphy氏らが実施した大規模研究で示された。その結果、1日コップ2杯以上の炭酸飲料の摂取で全死亡リスクが上昇することに加え、炭酸飲料の摂取量が多いと、さまざまな疾患による死亡リスクが増大することが示された。
 例えば、いずれも各炭酸飲料の摂取症が1カ月にコップ1杯未満の人と比較して、砂糖または人工甘味料が添加された炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では大腸がんやパーキンソン病による死亡リスクが高く、砂糖入り炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では消化器疾患による死亡リスクが高く、人工甘味料入りの炭酸飲料の摂取量が1日に1杯以上の人では心疾患などの循環器疾患による死亡リスクが高かった。
 なぜ炭酸飲料の摂取により死亡リスクが高まるのだろうか。Murphy氏は、炭酸飲料は体重増加や肥満を招くだけでなく、ホルモンの一つであるインスリンの働きにも影響を及ぼし、炎症を引き起こす可能性があると指摘し、こうしたこと全てがさまざまな疾患の原因となり、寿命の短縮につながるのではないかとの考えを示している。
 
 僕はほとんど酒を飲まない。飲めば飲めるが美味しくないから飲まない。その代わり自称甘党だ。ただ、なんとなく職業柄違和感を持って眺めていた炭酸飲料は飲まない。いかにも砂糖水みたいに思えてしまうから手を出すことをためらってしまう。年に一度くらいコークを飲んでみたいと思うが、自分で買っては飲まない。人が出してくれたときに、ありがたく頂戴するだけだ。
 僕は極端な健康法を実践しない。そもそも長続きしない。食事も質素で、満遍なく栄養が取れるよう心がけたりもしない。ただ、これはだめだろうと言うものはさすがに手を出さない。上記の炭酸飲料はその最たるものだと思う。うそかほんとか分からないが、コークの中にカエルをつけておくと溶けてしまうなんて事を聞いたことがある、又中毒にもなる。後者は僕の大学時代の仲間がそうだったから信用するが、前者は確信はない。ただそうまで言われるようなものを体内に入れる必要はない。
 単なる庶民の嗅覚は、大企業の御用学者にはかなわないが、体で感じることのほうが学問より真実に近いことはある。