スピード違反

 現行犯でないから言えるが、今日、僕は無意識のうちに120Kmで高速道路を走っていた。ゴールデンウイークしか走った経験がない岡山道は、今日は空いていて前にも後ろにも車がいない状態が随分続いた。だから何となく運転していただけなのだが、ふと気がつくと120Kmの所をメーターがさしていた。これは僕のすることではないからすぐに80Km台で走ることを心がけたが、それまでは完全に法律は犯しているは、同乗者を危険な目に遭わせているはで、随分軽率なことをしたなと反省した。 普段乗っている車は、8人乗りのワゴン車だから、空気の抵抗はまともに受けるし、横風には煽られるし、橋の欄干から谷底は見えるしで、岡山道を走るのに抵抗があったので、息子が乗っている車を今日は借りて県北の久世町に行った。その車は、まるで高速道路を走るかのように作られているので、安心して運転できた。その結果が冒頭のスピード違反だから、褒められたものではないが、牛窓から丁度2時間で行けたのには驚いた。車に弱いかの国の女性を3人乗せていたので、少しは気配りになったのかと思うが、下手をすれば命を奪っていたかもしれないから反省しきりだ。  言わずとしれた県北まで行く理由は和太鼓だ。県北のグループが集まり合同で発表会を13年間続けているらしい。県北は県の中心部から離れているが為に、文化活動も独自で展開していて、結構どの町にも立派な文化ホールがあり、活動が盛んだ。こんな人や団を呼べたのと言うような驚きに溢れている。不便を逆手にとって文化活動を盛り上げている。子供達の活動も然りだ。過疎化していて後継者がいないみたいだが、どっこいそうではなくて、結構高度な技術を身につけた後継者が育っている。プログラムの所々で子供達の演奏が組み込まれていたが、感心しながら聴かせてもらった。  それともう一つ気がついたことは、人口が少ないだろうに、都市部に展開されているような有名な店舗が随分とあった。岡山市まで出ていくのにとんでもない時間がかかっていたころからそれらはきっとあったのだ。その町で完結するようになっているんだと思った。寧ろ牛窓のように、岡山市の隣など言う立地こそ、何もなくてもすむ状況に甘んじるように出来ているのだろうなと思った。  今日は音楽と社会の時間だった。