台風一過

 今日は祝日でもあるし台風あけでもあるから、のんびりと薬局で日頃手がつかない作業の整理をしていた。この春中学を卒業したばかりの子が来て、話しているうちにパソコンが好き?、得意?だということが分かった。そこで色々教えてもらおうと思ったのだが、結局はあまりにも僕が理解できないので、気の毒になって、教えてもらうことを途中で断念した。  2時間くらい彼らの様子を見ていたが、右手でマウスを操作し、左手で携帯電話を操作し、おまけに目の前の友人と話をしている。まるでドラマーが両手両足をつかって演奏しているようなものだ。その光景には驚いた。同じ時代を生きているようには思えない。その彼らが僕に対してとても丁寧な洗練されている言葉を使った。牛窓の子供が、いつ、どこでこの種の言葉を覚えたのだろうかと不思議に思った。  パソコンについて、インターネットについて、携帯電話について色々教えてくれたが、ほとんど僕は理解できなかった。はっきり今日わかったことは、僕には難しくて駆使できない事と、彼らが大人への階段を着実に登っていること。台風一過の天気のように、さわやかな感動を持って若者と数時間過ごした。