罪悪感

 いまだ受け入れられないものの中に刺青がある。昔は、ご法度の裏街道を行く人たちの名刺みたいなものだったが、今では普通の庶民がする。
 見ていて別にきれいでも何でもないからどうしてするのか理解できなかったが、下記のレポートの中に出て来た「自己表現」は思いもよらなかった。僕にとっての自己表現は、ほとんどが内面と言うか、個性と言うか、持って生まれたもの、そして成長とともに掴んだものと言うイメージがあるが、視覚による自己表現と言うのは思いつかなかった。
 タトゥーと横文字で表現されたら、罪悪感や違和感は薄れるのかもしれないが、下記のような報告があったのを知っても、まだやれるのだろうか。農薬や、食品添加物や環境物質など、様々な発がん物質に暴露され続けて、少しでもそれらを避けるように過ごしているのに、毎日自分の体から発がん物質が出てきているなんて、ほとんど笑い話だ。
 そもそも自己表現と言うものが、何のために必要なのかよく分からないが、それに拘るとしたら、安易に外見だけにしないで、内面から沸き出物で勝負してほしい。
 見かけを殺せば殺すほど、内面は光るものだ。僕はそうした人しか評価しない。

 

 

タトゥーを入れると悪性リンパ腫になりやすい
 近年、欧米では自己表現の1つとして思い思いのタトゥーを入れる人が増えてきている。ただ、タトゥーの施術で使用されるインク成分への長期的曝露がもたらす健康への影響はほとんど理解されていないことから、スウェーデンのルンド大学医学部臨床検査部産業・環境医学部門のChristel Nielsen氏らの研究グループは、タトゥー施術と悪性リンパ腫全体およびリンパ腫亜型との関連を調査した。その結果、タトゥーのある人ではリンパ腫全体のリスクが高いことがわかった。EClinicalMedicine誌2024年5月21日号の報告。