副流煙

 またしても同じパターン。このことを周知すれば少なくとも女性の肺がんはかなり防ぐことが出来ると思う。
 今日、肺がんで毎週注射をしてもらいに病院に通っている方が、そろそろ副作用が出てきたと相談に来られた。なんとか副作用を少なくして治療を完遂したいとのこと。誰もが願うことだ。
 肺がんに関して相談されたときには、必ず喫煙歴を聞く。女性の場合は自身が吸っていた人は少なく、今日の女性のように職場か家庭で男性陣が吸っていると言うのがほとんどだ。僕と同世代の方だから、かつての男性ばっかりだったと言う職場の様子は容易に想像がつく。紫煙が1日中充満していたに違いない。当時はどんな場所でもタバコを吸うことが出来たから、職場どころかいたる所タバコは吸われた。だから喫煙しない人でもほとんど一日中吸っていたことになる。
 残酷なことに、フィルターを通して吸っている当人よりも、フィルターなしで漂ってくる煙を吸っている人のほうが、被害は大きい。副流煙のほうが危険なわけだ。数千種類と言う物質が煙の中には含まれ、その中の多くが発がん物質だ。若いころからその環境の中で過ごし、老いたころ発がんするのは当たり前だ。数十年の準備期間があっての癌なのだから。
 喫煙習慣が包囲されている現代に敢えて言う必要はないかもしれないが、タバコ吸いと同じ空間にいるべきではない。癌になってもよいと考えている自爆テロ志願の方以外は、喫煙者から物理的に離れるべきだ。その場だけ離れてもいいし、永遠に離れてもいい。だって病気は孤独なもので、誰も代わってあげることが出来ないし、場合によっては理解もできないのだから。
 家族だからと言って受け入れることはない。

 

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