まるで、友人に後ろから両肩に手をのせられ「お久しぶり」みたいなことをされても相手がドーベルマンなら、結構緊張する。飼い主が噛まないと断言してくれても、ワンちゃんの心までは読めない。ただ、僕もドーベルマン君にもワイマナラー君にも今まで悪いことをしていないから、噛まれるとはないだろうと思った。だから自分のドッグランなのに、フェンスの中で大型犬２匹を放している飼い主の許可をとって入って行った。
どうしても入らなければならなかった。前日までに落ち葉を集めて乾燥させていたから、焼却機で焼きたかったのだ。火をつけるために新聞紙を丸めたものを持っていたのだが、フェンスの中に入るとすぐに２匹が僕を見つけ駆け寄って来て、ワイマナラー君は僕のゴム手を脱がしはじめ、ドーベルマン君は新聞紙を破り始めた。どちらの行為も迷惑だが、頭がいいのだろうな、好奇心が強いのだろうな、人懐っこいのだろうなと、いい評価ばかりが頭に浮かんだ。
近くで見ると、どちらのワンちゃんも小さな目をして、その上それが結構離れていて、とてもイケメンには見えなかったが、とても愛くるしく見えた。僕の身長くらいに足で立つとなるが、あたかもジェンカを踊っている格好になったときにはさすがに飼い主さんが引き離してくれた。「別にいいのに」ドーベルマン君の頭脳の高さが何となくわかったので、僕も余裕が生まれた。寧ろジェンカ状態をもう少し楽しみたかった。
それにしても２匹揃ってドイツの大型犬。どうやって手に入れるのかは分からないが、近所に無料のドッグランがあってよかった。（草を抜いてくれる約束で自由に使って貰っている）以下のような説明がインターネット上に出ていたから。ご参考に。
ワイマラナー
飼い主にはとても忠実ですが、関心がない事には素っ気ない態度で、しつこくされることが苦手です。小さな子供の遊びに付き合う事はあまり得意でないかもしれません。飼い主の命令にはとても忠実に従順に従います。もともとが運動が大好きな犬種ですので、日々の散歩だけでは物足りなさを感じます。そうなるとストレスがたまり攻撃的な一面も垣間見えるので、しっかりとストレス解消してあげてください。
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