合掌

 「僕はまだ千の風になっていないよ」
 今日で今年最後の漢方薬を取りに来た女性が、帰る段になって「今年一年、お世話になりました。おかげで耳鳴りも気にならない時がほとんどになりましたし、血圧もずっと安定しています」と言ってくれたのはいいが、その時に手を合わせて拝んでくれたのだ。丁度その時スタッフも含めて数名が居合わせたが、「合掌」の声がどこからも上がらなくてよかった。
 耳鳴りと血圧くらいでこんなに喜んでいただけるのかと恐縮してしまう。今年も又、多くの方のお役に立ち、また多くの方を裏切った。確率の仕事は、喜びも後悔も波のようにやって来る。浮き上がったり沈んだりと、努力を越えて弄ばれるようでもある。
 漢方薬を勉強し始めた頃、お医者さんに馬鹿にされた経験を持っているが、今ではお医者さんやその家族の方に漢方薬を作る機会も多い。時がゆっくりと流れたせいでその変化には気が付かなかったが、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍んでよかった。

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