介入

 人様の嗜好に介入するつもりがないから、薬局の中でも禁煙については滅多に口にしない。ただ一人、昨年根性で説き伏せて止めさせた人がいるが、それ以外に記憶はない。元々僕も吸っていたから寛容なのかもしれないが、人体への影響はかなり熟知している。
 小仲学校の学校薬剤師と言うのを何十年も引き受けていて、禁煙教育と言う授業を何度か行った。その時に集めた資料を見て、その毒性についてかなり認識しているが、それでも人様に止めるようには言わない。
 今日送られてきた資料に以下のような内容のものがあった。従来の発がんを理由に禁煙を勧めていたのとは少し違った「孤立」と言う切り口だったので目を通し、主観入りで要約してみた。
 孤立しがちな人は、タバコを吸いがちになり、吸えば吸うほど孤立を深めると言うのだ。「タバコを吸うと間が持つ」などと言われ、僕らもその詭弁をよく使ったものだが、社交の助けになるどころか、家族や友人を失いがちらしい。そりゃあそうだろう、あれだけ臭い煙をばらまかれたら閉口するに決まっている。時代が許していたが、今は無寧ろ糾弾せれてしかるべきだ。
 「喫煙者の友人もまた喫煙者であることが多く、ゆえに早く死んでしまって寂しくなっていくのかもしれません。」
 ここの部分がドライ過ぎて面白い。ここの部分を読んだだけで全員止めそうだが、そこから先は介入できない。長生きが辛い人もいっぱいいるのだから。タバコを楽しみ、ほどほどの方が、中身が濃い可能性もあるし。

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