正体

 ついに見つけたぞ。正体見たり。(自信はないが)
 ずっと気になっていたものがある。これはなんじゃ、草か花か?
 いたるところで見かけるが、どう見ても意図的に植えているようには見えない。いかにもと言うところに生えていないから、偶然そこに群生しているとしか見えない。
 ただし、あれだけ鮮やかな黄色の花が、群れを成して咲き誇ると花と呼ばずして何と呼ぼう。それなのに、僕がインターネットで検索した言葉が「空き地 綿帽子 雑草」だ。
 なんで探していたものがヒットするのだ。この綿帽子など生まれて初めて使った言葉でほとんど意味も知らなかったのに。そして全くお門違いな使い方をしてしまっているのに。インターネットで行き着いたところによると「綿毛」が正しかったのだが、それでも正体は分かった。
 隣の電電公社の跡地は、毎日のように朝から夕方までは黄色の花が咲き誇り、それ以降は白い綿毛に変化する。何か月かに一度業者が草刈りをするが、今は1日のうちで起こるその変化を楽しませてもらっている。そこではたと気が付いたのだ。あれは草か花か分からないと。そこで調べた結果が「ノゲシ」だ。葉っぱがギザギザでなく、綿毛を作ることでオニノゲシと区別できるらしい。
 長年のもやもやが晴れた。でも、インターネットって便利なものだ。人間のおせっかいで出来上がっているようなものだ。花を知らない人間が、いつか疑問をぶつけてくるだろうと言う前提で作られた画面だったから。チャットなんやらだったら、どこまで説明してくれるのだろう。おせっかいを超えるレベルのことを何と表現するのだろう。「チャットなんとやらに聞いてみよう」

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