定説

 けだし名言を吐いてくださったパン問題について、土曜日にその定説を裏切るような体験をした。
 ブログを読んでくださっている嘗ての漢方勉強会のメンバーの方が、一昨日ある食パンを持ってきてくださった。普通僕がスーパーで買う大きさの倍だから2斤と言う単位だろうか。
 まずとても柔らかくて温かかった。出来立てなのだろう。辛うじてパンの形態を保っていてはいるが、どうにでも変形できそうだった。甘い香りが薬局内に漂う。本来の僕の性格からしたら、その場でちぎって食べる所だが、さすがにお嬢さんとお二人の前ではためらった。
 なんでもその道では有名で、鳴り物入りでオープンした開店当初の混乱に怒り心頭だったみたいだが、今では常連さんかも。 
 僕が昼食まで待ちきれないのを妻が感知したのか、バターを塗ったトーストを持って降りてくれた。5㎝くらいの厚さに切っていたが、何ら抵抗なく食べることが出来る。いまだかつてあんなに厚いトーストを食べたことがない。いつかお金が出来たら食べてみたいと青年時代に見かけた幻のトーストよりさらに厚かった。
 バターを塗った表面付近をまず食べる。いまだかつて最高の味。バターによるω6の毒だけは受容しようと決めているから、まさに至福の時間。バターとの共演を楽しんだら半分の厚さになり、その後はパン独自の味だ。ところがこれまた最高。バター味に勝るとも劣らない味。何でこの味を出しているのかわからないが、同じような試みのパンをいくつか食べたことがあるが、どれよりも勝っている。今までで最強の食パンだと思う。
 説明書に4日以上保管しておく時の方法がわざわざ載っていたが、その必要はない。結局はその日のうちにすべて食べきった。4日も食べずに我慢するなどできそうにない。
 上には上があるものだと思った。普段通る場所ではないが、その気になれば買える場所ではある。カリスマを自演した似非高級店が潰れるのはよくあることだが、結構存続しているらしい。あの味なら納得だ。
 本来なら手紙を書いてお礼をするところだが、この高揚を他の皆さんとも共有したくてブログ上でお礼を言わせてもらいました。
〇〇さん、とても美味しかったです。ありがとう。

プカプカー西岡恭蔵、大塚まさじ - YouTube