1割

 「こええわあ!」標準語に翻訳すると「怖いわあ!」数年ぶりに漢方薬を作ってと訪ねてきてくれた女性は、この数年間に病院で食べるほど薬を出されていた。家族も心配で減らしたらと言ってくれるそうだが、素人にそんな芸当は出来ない。
 そのことでやってきたのではなく、ふらふらすると言う相談だったのだが、漢方薬を渡した後に、今年で89歳よと言うから、正に今日発表があった岡山県の女性が全国一の長寿と言うことを教えてあげた。丁度岡山県の女性の平均寿命とピッタリの方だ。僕は喜んでもらえると思って言ったのだが、なんでも彼女のお友達が95歳まで生きたいと、つい最近言ったそうだ。そのことを指して「怖え!」と表現したのだ。
 僕も朝のニュースで、岡山県女性の快挙を聞いて、最初は驚いたが、数分後には「嬉しくもあり、悲しくもあり」と判断しかねた。健康な長寿は喜ばしいことだが、もしそうでなければ苦行の時間が延々と続くことになる。女性の健康寿命が76歳くらいだから、平均して13年もの間「痛い」「しんどい」で暮らすことになる。それらの日々が、どんな喜びで相殺できるのだろう。痛みやしんどさを超える喜びが、その年齢であるのだろうか。何かを極めていたらあるのかもしれないが、僕には見当もつかない。
 嬉しくもありの方が1割もいるだろうか。

緊急撮影!2023年・中国経済崩壊の予兆・・・病気にかからないように信用出来る政府の情報を収拾して感染対策をしましょう。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube