便乗

 出来事が近くだと、当事者と言うものはさすがにいるものだ。
 先日の高校サッカーで全国優勝をした学芸館高校の試合をとんぼ返りで見に行ったお母さんが、今日漢方薬を取りに来た。東京の日帰りだと、従来なら二の足を踏みそうだが、疲れることなく往復できたみたいだ。体調がかなり良くなっていたことが、こんな目出度いことで証明された。
 そのお母さんも言っていたが、本当にこのところ岡山県人の活躍が目立つみたいだ。多くの方がそのことに気が付いているのではないか。全国一づいている。
 ところでつい最近再び日本一を目にした。数日前に目にしたインターネット上の記事で、岡山県の交通マナーの悪さも日本一らしい。これは誉ではないが、一番は一番だ。そのことを女性に言うと、水を差すどころか再び話が盛り上がって、岡山県の、岡山県人の悪いところが「分かる、分かる」から始まって、ほぼエンドレス状態になった。
 東京の方から言わせれば、岡山県は漠然と西の方にあり、都会でもないのに地元の人は都会だと思っているらしい。牛窓みたいな本当の田舎から見れば、れっきとした都会だが、東京から見ればそれはそれは田舎だろう。僕みたいな人間でも、岡山県随一の繁華街を車で自由に運転できるのだから。東京などとても運転できずに、いつか先輩の結婚式に出席したときに、僕だけお酒を飲んでいないのに、酒を飲んでいた先輩に運転を代わってもらったほどだ。
 全国一、全国優勝などに便乗して勝手に沸く昨今だが、そのほとんどが授かったものではなく、努力でつかみ取ったものだから素直に感動する。

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